「嬢。迎えにあがった。」
「あ。ナイトさん!すぐ終わるのでもう少し待っていただけませんか?」
「仰せのままに。」


言えないけど。


今ではナイトさんが迎えに来てくれるのも習慣になってしまった。
それは・・・最初は驚いたけれど・・・。

「ナーイートーさんっ。」
「ん?どうした?」
「・・・。」
「?」
「いつ見てもナイトさんって格好良いですっ!」
「・・・。」

不思議そうに首をかしげるナイトさんも言葉に照れるナイトさんも嬉しい。注意が向いてるんだなーって。
真面目なのに可愛い・・・なんて言ったら怒られちゃうかな。
それでも良いな。

「嬢。今日はやけに上機嫌だな。何か良い事でもあったのか?」
「へ?」

あれ。顔がにやけちゃってたかな・・・。ちょっと恥ずかしいかも。
でも実際嬉しいんだもん。仕方が無い・・・かな?

「あー・・・えーっとですねー・・・。」
「ああ。」



「ヒ・ミ・ツ!」

「嬢!?」


貴方の前で。


今日は貴方がいつもより2分早く来てくれた。

それが嬉しいの。


なんて・・・言えないけど。


それでも良い。


私だけの秘密。



言えないけど。





後書き。
クサイ、病んでる、ギャグ・・・と来たら次は純愛だろ!
・・・と謎の電波を受信しまして今回はナイトとケンタ子さんの日常を。


とりあえずナイトの口調に突っ込み所が満載ですがそこはノータッチで(笑)。

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